ネルヒモのブログ

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「うみねこのなく頃に」がまとめサイトでおすすめされている件について

ひぐらしのなく頃にうみねこのなく頃にのネタバレがあります。

 

まとめサイトの人はおそらくエアプです。全部やってこの感想はないですね。
今回は犠牲者を増やさないためにも、うみねこのなく頃にの問題点をネタバレしながら話していきたいと思います。
ひいき目に見ても人を選ぶ作品です。万人にお勧めできる作品ではないと私は思います。

 

①長い作品の最後のご褒美が「感情移入できないヒロイン救出」でも納得できますか?
この物語は推理小説を解きながらヒロインを救う物語ですが、そのヒロインの頭がおかしかった場合はどうでしょうか。
魅力的でないというよりも意味不明なキャラです。しかも物語上は悲劇のヒロインとして描かれています。

とある理由でヒロインは右代宮家と使用人もろとも無理心中をしようとします。また、ヒロインは確実に間違いを犯しています。それを主人公は責めたり、諭したりしません。主人公に責任の一かけらくらいはありますが、ヒロインが謝るシーンがないのです。前作、ひぐらしのなく頃にでは悪役のヒロインは自分の行いを後悔して謝罪しました。なぜか、今回はそういうシーンがないです。(作者的にはあるのかもしれませんが、全く印象に残りません。)
私は納得できませんでした。そして、積み重ねた推理はこんな奴のためにやってきたのかと疲労感、なにこれ? という感情で頭がもやもやしました。
推理小説では、犯人が分かってもミスリードされても面白いものです。犯人を正確に当てられればスカッとするし、間違えた犯人を選んでもしてやられたと楽しめるのです。
うみねこのなく頃には長い作品です。その長い作品を読んで最後に来るのは、この展開で意味不明というもやもや感で終わるのです。

 

推理小説とかそういう次元ではないストーリー、出てくる人物は人間味が一切ない駒のような存在
全てを読み終えた後、主人公にもヒロインにも感情移入ができませんでした。そして、すべてのキャラにも感情移入ができません。
理由はなぜかみんなヒロインに協力して殺人をし始めるということです。そして、それを誰も止めようともしません。
止めようと思えば、使用人長の呂ノ上 源次がいくらでもやれるのですがやる気がありません。そして、無理心中に間接的に付き合おうとします。(特に理由なし)
爆弾で島を爆破するシーンがあるのですが、事故とかじゃないので爆弾を片付けておけばいいだけなんです。一年の時間の猶予があるので余裕です。ちなみにヒロインは教祖みたいなカリスマがあるわけでなく、使用人が脅されているわけでもありません。ヒロインに従う理由は一切ありません。(無理心中したい人はいません)
都合よくほとんどがヒロインの共犯者という意味不明な内容なのでかなりの無理があります。(繰り返しますが、ヒロインに従う理由が一切ない)
ヒロインに従わなくても、呂ノ上 源次が顛末を説明すれば、大量の金塊があるのでお金に困っている兄弟で山分けしても余るくらいの財産です。すぐに現金化できなくても量が異常にあるので兄弟でいがみ合う必要もありません。(みんなが金に困っているのは源次は知っているので、現金化しておいてもよい)

 

幻想描写に意味はない
これもやばいです。Ep2からファンタジー要素みたいな不思議なシーンが挿入されるのですが何の意味もないシーンです。私はこのシーンが現実に起きたことをフィルターをかけて(難しく、わかりづらくして)推理をするものだと思っていましたが、実は何も意味がないシーンでした。つまり読む必要がありません。何かの暗示でもなんでもなく
全てが妄想で現実に何も起きていないというのが真相でした。少しくらいは意味があるのかもしれないけど種明かしがありません。何が起きていたのか分からないし推理に一切関与しません。

ファンタジー要素を入れてきて、実は何の意味もありませんでした。じゃあ、なんでそういうストーリーにして肩透かしを食らわせてくるのかが分かりません。普通は意味がある重要シーンだと思いますよ。何もかみ合っていないということです。ちぐはぐなんです。魔女とか色々出して、推理に関与しないという。そういうのが売りだと思ってプレイしていたのに残念です。

(アニメ、ひぐらしのなく頃に業、卒の沙都子のどうやって注射したかの描写が一切説明がない時にデジャブを感じました。竜騎士07氏はこんなん無理やんという展開を説明しないで逃げる癖があるようです。ずるいです。)

 


竜騎士07氏としてもひぐらしのヒットから、同じ形式の全8章のスタイルでやって欲しいという依頼があったようですが、それにしたってかなりお粗末な作品です。
絵、曲、声優は素晴らしく、豪華なので勢いで読めるかもしれませんが、推理をして読むとただの徒労に終わります。

この話は呂ノ上 源次がかなりの権限がありながら、真相を知っていて殺人を防げるオールマイティキャラなんですが、やる気ゼロです。キャラとしては感情がないキャラではないのですが、物語の進め方として都合のいいように動く(動かない?)ので意味が分からないんです。何もしないとみんなが死ぬことが分かっていてもやる気ゼロ。
爆弾も片付けてよい理由もあります。金蔵は魔術的な意味でリスクを好むタイプであり、わざと爆弾をそのままにしておきました。でも、金蔵はすでに死んでいます。そんな危ない物は片づければいいのです。事故で爆発するかもしれないのですから。呂ノ上 源次自体はこの金蔵の思想を理解はしていますが、陶酔といいますか心酔していて従っているわけではないのです。本人が死んでまで爆弾を守る必要はありません。普通は死にたくないでしょ。源次は他の右代宮一族も死なせたくありません。でも、何もしないんです。