ネルヒモのブログ

最近はウマ娘にはまってます。坂スキルを検証中

初期Vtuberブームと現在のブームについて

Vtuberの歴史を少しだけ振り返りたい。2017年12月バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさん、ねこます氏がバズった。

バズった理由は個人で3Dモデルを作り動かしている所だった。これは革新的だった。
ねこます氏はプロではなく、ほぼ独学? でこの早い時期にこれを出して来た事は本当に画期的だった。
キズナアイ氏、ときのそら氏、のらきゃっと氏、ばあちゃる氏、電脳少女シロ氏辺りが活動をしていたがジャンルというか、素人や個人の参入は想定外だった。バーチャルyoutuberが技術等の面で、趣味でやるにはハードルが高い、企業がやるものっていう先入観があった。それを取っ払ったのがねこますさんだった。これで個人勢の参入が大幅に増える。

ねこますさんは高い技術(プロに比べればと本人は謙遜しているが、動画にして作品としてVtuberという形にして出したのは凄い事だ)と女性モデルで男声(なおかつ、イケボでもないが不快感が少ない)というゲテモノ感で人気になった。

初期のVtuberブームとは、個人勢の参入とねこますさんのブームだったのだ。
2019年、ブーム一年後の現在のVtuberファンとは、確実に違う層が支えていたのである。
今はタレントとしてのVtuberブームだ。ただ、それもいつまで続くかは不明である。

ワクワク感、お祭り感がそこにあった。

このワクワク感は、個人でも高い機材をそろえなくても凄い技術が使える。
いわば「技術、ハイテクノロジー、新しい物」的な面での期待感だった。それを面白く伝えてくれるねこますさんはみんな大好きだった。


流れ的には
個人で3Dを(リアルタイムであっても)動かせる→VRチャット→VRチャットでワールドを作ったvtuber(クーテトラ氏)→VR番組(VRoadCaster)????

ここで流れは止まっている。
3DからVRへ、そこでVRチャットとその技術、ここまでは凄いワクワクが止まらなかったし面白かった。

VR番組が良くなかった。VRチャットで知り合った仲間内で番組を作る。いわば、芸能人やプロがいない素人だらけの番組。そもそも、VR番組ですって言われても、いつもの生放送と動画と何が違うのか、たいした違いはなかったからだ。


これはリアルタイムが上手く活用できていない。技術が一般にどう凄いか伝わらないし、番組が仲間内の身内番組だったからだ。目新しさもない。いくら凄い事をしていても、こっちが楽しくなければ、伝わらなければ意味がない。

もうこの辺りで、Vtuber=タレント感が強まっていた時期でもあるのに。


最初にあったワクワク感、期待感。これはなんか凄い事やってんなー、新しい事やってんなーそういうものだったのに、タレントや芸能人みたいな立ち位置になっていって、初期の層で離れた人も多いだろう。


その前あたりからすでに、今に近いVtuber=タレント、アイドル的な人気という第二期Vtuberブームが始まって行った。

技術面の進化は遅れている。
実はまだまだVRも3Dも完璧に使いこなせていない。技術が追い付いていないのか、費用的人的余裕がないのか分からないが。
3Dモデルがきちんと本人に同期して動いているVtuberは数えるほどしかいない。VR自体は対応ソフトやゲームが少ないし、個人で作るにはきつい代物だ。素人もプロも全然使えていない。


住み分けではないが、個人で拙いながらも3DやVRが作れる動かせる、企業は圧倒的な技術で完璧に使いこなす。
こういう感じが理想なんだけど、個人もそこそこ、企業もそこそこという現状が、「個人でもプロ並みの行動ができるVtuberというジャンル」じゃなくて、「企業が腰抜けだから個人の技術とそれほど変わらない事しかできない現状」だと俺は思っている。普通に考えれば、企業側で、凄い技術やシステムを見せつけて来ないのは企業として弱い。

この辺(VRoadCasterの時期)でねこます氏(個人)から、企業側プロ側へのバトンが渡るはずだったのだが上手くいかなかった。その手の技術や新しい物への期待をしている人達はここでほとんど去ったと思われる。

Vtuberがタレントであるのは悪い訳じゃない。タレント、アイドル、歌手などの活動との相乗効果はあると思う。
だけど、それは普通のyoutuberや芸能人、アイドル、歌手と変わらないし、違いがない。
クオリティの面では、違いがないならVtuberである必要性がない。Vtuberならではの何かがあまり見えない。



企業が文化として、きちんとした一ジャンルとして確立したいならもっとまじめに取り組むべきだ。
プロ、企業が情けないから全体のブームはすこしづづ下火となりつつある。


「バーチャルさんはみている」がクソだったのが分かり易い。技術面での成長が無理なら、面白い動画、生放送をするべきだろう。その粋が、Vtuberの面白さのノウハウがあの番組に活かされていただろうか。

将来的な展望があれば、こんな訳の分からない誰も得しないものが出来上がるはずがないのだ。
作っている方がVtuberを舐めているか、低く見ているとしか思えない。一過性のブームのもので今のうちに金を絞り取っておこう感が強い。


3D、2Dモデルが動いて話すが目新しさがなくなって、普通になってしまった。
今はそういうワクワク感がなくなってしまったのだ。いつもの代わり映えしない感じが物足りなく思うのは贅沢なのだろうか。