ネルヒモのブログ

最近はウマ娘にはまってます。坂スキルを検証中

「サイコパス診断」考察

とりあえず、どういう物か1問試してみて下さい。

よくある葬式のお話し

あなたは三人姉妹の次女である。このたび姉が、不慮の事故で亡くなった。
お葬式に出席したあなたは、そこで若いお坊さんと出会った。お坊さんはあなたの好みのタイプの男性である。ただし、妹にとっても好みのタイプである。
あなたは数日後、妹を殺害した。殺した理由は何か。
(改行の後に答えが書いてあります)

























正常な人の答え 恋敵をあらかじめ消しておくため
サイコパスの答え 妹が死ねばもう一度葬式でお坊さんに会えるため

どうでしたか? 当てはまりましたか?

ちなみに私はサイコパスという判定が出ました。

本来のサイコパスとは
日本語では精神病質(サイコパシー)の人という意味です。
精神病質とは

良心が異常に欠如している
他者に冷淡で共感しない
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が皆無
自尊心が過大で自己中心的
口が達者で表面は魅力的

250人に1人の割合でサイコパスであると言われている。
その大部分が殺人を犯す凶悪犯ではなく、異常人格者である。

 ちなみに私は色々当てはまり、サイコパス度が高いようです。

 しかし、上記はあくまで心理学用語の真面目な『サイコパス』の定義であってサイコパス診断、サイコパステスト等のお遊び心理テストでの『サイコパス』の意味は違うという事です。

 どういう事かというとステレオタイプサイコパスと言えば分かり易いでしょうか。
猟奇殺人、異常犯罪者にこの傾向が強く、あさはらしょうこうやさかきばらせいとみやざきつとむもそうであったとかそういう説明が付きます、(恐らくデタラメ)異常者としての部分を誇張して、独り歩きしている『サイコパス』なのです。

 物語の狂ったキャラクターの位置づけとしては、そういうステレオタイプでもいいと思いますがサイコパスだと言われた方はあまりいい気分ではありません。信憑性のない診断で。

 特に誰が作ったか分からない問題、その診断精度の問題。古今東西の心理テストを鵜呑みにする人は少ないと思いますが、胡散臭すぎませんか。(きちんとした心理学者が判定するサイコパスのテストは正しいはずです。全然の別物なので注意)

 そう、このサイコパス診断という、文章の問題を解かせてこの答えを答えるとアウトみたいなコレはデタラメなのです。


・デタラメなのになぜ流行っているか。

私がインターネットで検索した所、10以上のサイトがすぐに検索できました。
主に3つのタイプが存在する事が分かりました。

この『葬式』のような問題を答えさせ、判定するタイプ 一番多い
選択肢が8つくらい用意されていてどんどん答えていくタイプ、問いは物語風
選択肢が3つくらい用意されていてどんどん答えていくタイプ、問いは自分の性格の傾向を聞かれる(はい、いいえ、普通的な選択肢)

今回はこの『葬式』のような問題で答えるタイプのみを解説していきます。

 さて、サイコパス診断はデタラメですが、サイコパス診断というジャンルがあると捉えます。その形態の心理テストが流行っている(流行った)理由は楽しいからでしょう。

 ステレオタイプサイコパスとは何かと言えば異常者です。自分はそうなりたくないなという部分、異常者への憧れの部分。異常者を天才と捉える事もありますので、カリスマ的な物があると思います。ネタとしては面白いと思います。

 デタラメならなぜ「サイコパス」が取り上げられたのか、「サイコパス」診断がある程度の地位?を得たのか

 これは異常者診断な訳です。他の異常者を判定する心理テストでも良かったはずです。(他にもあると思いますが)サイコパスは憧れの要素もあるという事です。これが赤ちゃんを犯したくなる性癖診断だったとすると、冗談でもそんなレッテル自分に貼られたくないです。冗談でも許されない事はあるという事ですね。
 絶妙なラインがサイコパスなのではないのでしょうか。ギリギリアウトくらいのラインですね。

 問題が殺人やそれに準ずる猟奇的な事を含まれていても、サイコパス診断ならそういう質問が来てもおかしくないという土壌が出来ます。推理小説で人が死んでも不謹慎だと騒ぐ人はいないという事です。(脳がそういう設定として受け入れる)

 何でも真面目に考えるのは面白いですね。ゲームは適当にやっても面白くないですから。
問題のスパイスとしてサイコパス診断という問題の出し方が賢いなと思いました。NGワードがあるクイズみたいな感じで。